「校正、焦点合わせ、スイッチオン、レーザー焦点移動…」。近日、遂寧橋梁路盤区の敷地内で、職員が携帯型レーザー除碍装置を使用して樹木の除碍作業テストを行い、技術を活用して鉄道の安定運行を確保した。

装置設置、接続・調整、焦点拡大、校正完了…。準備が整った後、作業員がパネルを操作し、一道の光束が突然、20メートル先の5メートルの高さの枝に向かって放たれた。赤い光点が即座に対焦点に定位し、枝の中節にしっかりと定着。出力を徐々に上げると、光点部から眩い光斑が迸り、「パチパチ」という音を伴って、枝はレーザーの高熱で熔断し、すぐに地面に落下。樹木障害の除去が無事完了した。

技術メーカーによると、この「レーザー除碍装置」の最大作業距離は100メートルに達する。高エネルギーレーザーの遠隔投射により、目標物表面に瞬時の高温場を形成し、熔断または気化によって除去を実現する。従来の活線作業や停電による欠陥除去に比べ、この技術はより安全で効率的であり、除碍の品質と効率の両面で飛躍的な向上を実現した。

遂寧橋梁路盤区の技術員、寧坤は次のように語った。「達成線は四川を出る重要な幹線であり、蜀の鉄道の咽喉部である。山に沿って建設されており、沿線の雑木の一部の枝は長い。これらの高い枝が一旦、架線や帰線に接触すると、放電短路を引き起こしやすく、火災を誘発する可能性があるだけでなく、遮断器のトリップを招きやすく、正常な列車運行に影響を与える。レーザー除碍装置の応用は、作業効率を向上させるとともに、作業安全性も大幅に高めた。」

鉄道沿線の蜂の巣や上空に跨る浮遊物・懸垂物の危険性に対しても、同装置は正確に処理できる。従来、この種の浮遊物・懸垂物を処理するには、停電の申請と人力による高所作業が必要で、危険性が高く、時間がかかり、コストも大きかった。今ではレーザーによる「遠隔作戦」で、供電に影響を与えることなく、安全かつ迅速に異物除去を完了できる。

無人機による線路巡視から、レーザー除碍装置の精密な出撃まで、鉄道の「技術軍団」は拡大している。技術の鋭さが安全への固い守りと出会うとき、鉄道線路の円滑な運行と生態保護は、より堅実な保証を迎えつつある。